新日本科学製作所の技術の起源は、40数年前にまでさかのぼります。当時はまだレーザーの黎明期であり、私が在籍していたレーザー関連企業にあっても、欧米の専門書から学ばなければ理解できない技術が多々ありました。転機が訪れたのは入社2年目、アメリカで開催された国際地理学会に於いてレーザー測定器を紹介することになり、担当者として単身でサンフランシスコを訪れたことです。渡米後数ヶ月間、ニューヨークで開催されたエレクトロニクスショーでの販売やメーカーの訪問などを通して、先進のレーザー技術と知識を習得しました。

1969年、技術はもちろん、設計から製造、営業までトータルに対応できるメーカーをめざして新日本科学製作所を創立。以来、各種レーザー光を取り扱い、レーザーディスクという次世代器機の開発など、誰もやらない・誰もできない特殊技術の開発をモットーに今日に至っています。

当社の強みは、機械・電気のハードとソフトにも精通した技術者が社内に在籍していることです。そして、大手電気メーカーでも敬遠する難題に対して、一言「やってみるか！」という不屈のチャレンジ精神です。レーザーの黎明期から吸収・開発してきた技術力と、各種レーザー光の有用性と危険性を見極めてきた経験の蓄積があってこそ、高精度で安全性にも配慮したレーザー器機のニーズに対応できると自負しています。

産業・研究用器機の開発はもちろん、医療器機や人々の身近な生活器機まで、これからも社員と共に、レーザーの輝かしい未来を切りひらいてまいります。

代表取締役会長　秋本宣章